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BIMソフト+レンダリングソフト

RevitやArchicadなど、代表的なBIMソフトには、標準でレンダリング機能が搭載されています。しかし、使い方が難しい、時間がかかる、機能に満足できない…など、レンダリングは外部に発注したり、レンダリング専用のソフトを利用しているユーザーは多くいます。

ここでは、代表的なBIMソフト「Archicad」と「Revit」に対して、大学の建築学科などでよく使われ、そのまま現場でも活用するユーザーが多いプレゼンテーション用レンダリングソフト「Lumion」との連携事例をご紹介します。

ArchicadとLumionの活用事例

※LUMIONはArchicadと高い互換性があり、LiveSyncのプラグインが提供されています。LiveSyncの機能によってArchicadでモデリングしたデータをリアルタイムでLumionのレンダリン画面に視覚化することができます。

福岡・株式会社ixreaの導入事例(2018年のLumionForumの講演より)

住宅・店舗・事務所・福祉施設関係をメインとしている会社で、設計にはArchicadを使用しています。 データは3DでつくっていたのでArchicadでレンダリングをしたり、Artlantisでレンダリングを行って、パースという形でお客様に見せていました。

BIMのセミナーに行くと、Lumionのブースで動画のパワーを見てすごいと思っていましたが、Macを使っていたので、Lumionを使えずにいたが、Lumion用にWindowsを入れてLumionを2017年に導入。今のところ快適に動いています。

Lumionのいいところは、操作が簡単、レンダリングが早い、動画によるプレゼンは効果が大きいということ。こういうパンフレットに書いてあるようなメリットを感じるのは、普通だいぶ使いこなしてからだと思うのですが、使い始めたその日に実感しました。

操作が簡単でレンダリングが早い!

Archicadを使っていたのでモデル作成は問題なかったのですが、Lumionのレンダリングの設定については最初チュートリアルなど何も見ずに操作しましたが、初めてでも簡単にできました。 植栽したりインテリアを配置したりして動画をつくるのに、1時間ぐらいでできています。

シーンの設定はデフォルトで入っているものを使用し、オブジェクトももともと入っているものを使用しているだけなので難しいことはありません。 細かい影の調整もやっていませんが、お客様に見せるのには、そこそこのクオリティになっていると思いますし、パースで見せるより、効果があると思います。

Archicadやほかのレンダリングソフトを使っていたときは1枚出すのに20~30分、内観で照明の設定をしたりしていると1~2時間はかかっていました。 内観を入れてパースを10枚つくるのにレンダリングだけで1日かかったり、夜間にパソコンを稼働させっぱなしということもありました。時間がかかるので枚数にもスケジュールの組み方にも制約がありました。

Lumionを導入してから、初期提案のものを出すのに1~2秒です。写真を撮る感覚でレンダリングできるのです。 とくにパースの画像で出すのは非常に速い。 レンダリングがすぐできるので、お客様のところへ行くギリギリまで検討することも可能ですし、直前に頂いた変更をすぐに反映して動画にして見せることもできます。

お客様にとってインパクトあるプレゼンができる

動画は、高低差があるとか、アプローチが特殊な場合を理解していただくのに有効ですし、一般的な住宅でも、中庭との連続性とか、吹き抜けとか、光の入り方とかお客様に見せたい部分を見せるときに有効です。

外観や内観の特徴・コンセプトをいかにお客様に伝えるかという点でも大きいです。 パースだと、カットごとに何枚も見せるのですが、動画はただ流しておけばいいのです。 木が揺れていたり、車が動いていたり、人がいたり、よりリアルに空間を感じてもらえますし、 それぐらいお客様にとっては、インパクトのあるプレゼンができるようになっています。

うちは音楽とかは入れないで、植栽や家具などを入れて、カメラワークを決めてレンダリングするだけなので、本当に時間がかからずにできています。

初期提案で使っていますが、これまで時間がかかって、枚数やスケジュール調整に制限があったところが、Lumionを使用するようになり、レンダリングの時間を気にすることがなくなったので、より計画に時間が割けるようになりましたし、動画でプレゼンすることで、提案力が高まりました。

まわりでそこまでやっているところがないので、他社に対するアドバンテージが高くなっています。 操作が簡単なので、設計者でなくても誰でも使えるソフトだと思いますので、少人数の事務所で色々提案していくときに、特にメリットが大きいのではと思います。

上記の事例は動画で紹介されています。1~2秒でレンダリングした動画も紹介されていますので注目!


参照元:Lumion公式サイト「なぜ、建築家はLumionを好むのか」 (https://lumion3d.jp/)

BIMソフトの導入は急速に進んでいる

2020年度に建設関係者480人に行った調査(※1)にて56.4%が勤務先でBIMを導入していると回答されているように、BIMの導入は急速進んでいます。 BIM導入済みの286の設計事務所においては、65.9%が「効果があった」とし、プレゼン力の向上、ミスの減少、時間短縮などの実感も得られています(※2)。
代表的なBIMソフトやおすすめの連携ソフトもまとめていますので、検討してみてはいかがでしょうか。

※1…参照資料:2020年度BIM活用実態調査レポート(日経BPコンサルティング) (https://damassets.autodesk.net/content/dam/autodesk/www/apac/pdf/bim-report-final.pdf)
※2…参照資料:日本建築士事務所協会連合会 BIMと情報環境ワーキンググループ「建築士事務所のBIMとIT活用実態にかかわる調査 報告書(2019)」(https://www.njr.or.jp/pdf/BIM_report_web.pdf)

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