BIMソフト「Revit」でモデリングしたデータをプレゼンテーションソフト「Lumion」でレンダリングするという連携に3Dモデリングソフトの「3ds MAX」を挟む活用例をご紹介。どのような目的で「3ds MAX」を使うのでしょうか。
参照元:Lumion公式サイト「LUMIONブログ~最速で出来る!超リアルインテリアパース Revit+3dsmax+Lumion」
(https://lumion3d.jp/blog/?p=1525)
3ds Maxとは、Revitと同じオートデスク社によるハイエンドの3Dモデリングソフトで、Revitとは互換性があります。
アニメーションCGに強みがあり、Revitではできない繊細なモデリングが可能で、たとえば掃出し窓を開け、風になびいたカーテンなどを表現することができるので、よりリアルな演出をしたい場合のモデリングにおすすめです。
まずは、Revitのモデリングデータを3ds MAXへインポート。
家具を配置、風になびくカーテンを演出するために、掃き出し窓を開け、枠やガラス面を簡単にモデリングして配置します。
上記でできた3ds MAXのデータをLumionにインポート。3ds MAXとLumionは互換性がありますので、インポートが可能です。
インポートされた建物に、サンプルデータを利用して外構を追加。
建物の位置などを調整して、内観の家具も入れていきます。Lumionには多くのインテリアオブジェクトが入っているので、イメージに合うものを入れて、よりリアルな演出をしていきます。
ボリュームのある大型の家具(ソファ、テーブル、テレビボードなど)を配置してから、小物などで、さらに雰囲気を演出します。
パースをつくるために、どのあたりにカメラを設置するかも考えます。
家具を非表示にして、マテリアル(壁や床、カーペットなど)を設定していきます。こちらも面積の大きいものから設定してくのがコツ。質感や光の加減なども調整できます。 カーテンの透明度はトライ&エラーで調整していきましょう。
インテリアパースを作成するときは、ガラス面の外側に面光源を配置します。太陽だけでは足りない室内の光をカバーしてくれます。
Lumionで次に行うのはカメラの設定です。 カメラモードへ切り替えてパースのアングルを設定します。 「吹き抜けのあるリビング空間」がテーマなら、吹き抜け上部が出来るだけ見えて、かつ光がたくさん差し込む空間の演出が出来るアングルでカメラを配置します。
アングルが決定したらエフェクトを設定します。カメラアングルを設定するときにエフェクトセットを入れてしまっても良いでしょう。 Lumionの良いところは既にエフェクトのセットが準備されているところですね。こちらを積極的に使っていくことをお勧めします。
エフェクトの設定が終わったら、テストレンダリングをしてみます。 まずはデスクトップサイズでレンダリング。出来上がりを確認してライティングやマテリアルの設定を修正します。
テストレンダリングで良い感じになったら本番のサイズでレンダリングします。Lumionのようにハイスピードでレンダリングできれば、テストレンダリングなんていらないくらいですよね。PCのパワーが充分な方は最初から本番レンダリングでも良いくらいです。
私たちのワークフローは、SketchUpを主要な設計ツールとするハイブリッドアプローチに従います。複雑な要素(柱、梁、根太、手すりシステム、階段)をRevitからSketchUpにインポートすることから始めるか、SketchUpで構造を直接モデル化します。
インテリア開発に取り掛かったら、Revitから派生したDWGファイル要素と3Dギャラリーモデルの組み合わせをインポートします。
「3Dギャラリーは非常に多くの価値を提供するため、家具や照明などをゼロからモデリングする時間を大幅に節約できます。」 そこから、デザインジェスチャをモデル化し、SketchUpでマテリアルを指定します。
すべての必需品が揃ったら、クライアントの要件とブランドに基づいてデザインのカスタマイズを開始します。私たちのチームがデザインのアイデアを完成させたら、私たちはクライアントに提案を提示する準備をします。モデルをLumionでレンダリングし、リアルタイム画像をエクスポートします。フォトリアリスティックな出力により、クライアントはスペースが最終状態でどのように見えるかを簡単に理解できます。
参照(抜粋):Trimble公式サイト「SketchUpブログ」(Google翻訳 )
(https://blog.sketchup.com/article/see-how-sketchup-facilitates-the-build-out-of-a-14-acre-campus-for-biological-science)
ここで紹介しているBIMソフト「Autodesk Revit」について公式サイトでもっと詳しく見る
ここで紹介しているレンダリングソフト「Lumion」について公式サイトでもっと詳しく見る
ここで紹介しているレンダリングソフト「3ds MAX」について公式サイトでもっと詳しく見る
2020年度に建設関係者480人に行った調査(※1)にて56.4%が勤務先でBIMを導入していると回答されているように、BIMの導入は急速進んでいます。
BIM導入済みの286の設計事務所においては、65.9%が「効果があった」とし、プレゼン力の向上、ミスの減少、時間短縮などの実感も得られています(※2)。
代表的なBIMソフトやおすすめの連携ソフトもまとめていますので、検討してみてはいかがでしょうか。