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初期費用・ランニングコスト

BIM導入にかかる費用

 

BIMを導入するための費用はどのくらいかかるのでしょうか?目的によって様々ですが、ここでは初期導入の場合にかかる費用について紹介します。

BIMソフト

まずBIMソフトの購入費用がかかります。業務によってはパース作成のレンダリングソフトや干渉チェックソフトなども必要になります。

2大BIMソフトと言われるArchicadとRevitの価格は
Archicad 24が924,000円(税込)、スタンドアロン型のArchicad 24 Soloが379,500円(税込)
Revitの場合はライセンス契約となり、53,900円(税込)/月~1,155,000円(税込)/3年となっています。

ハードウェア

BIMモデリングには2DCADより大きなメモリ、処理速度の速いPC、高性能グラフィックボードが必要です。3DのBIMモデルと図面を同時に表示させて設計すると効率的なので1つのPCにディスプレイを2台接続して使うというスタイルが多いです。カラーの大判プリンターもできればほしいところです。

BIMが快適に動作する64ビットのパソコンは20~30万円、22~24インチのディスプレイは1台2~4万円、大判カラープリンターは20万程度で入手できます。

講習

BIMソフトをマスターするために入門書を使って独学する人も多いですが、最初のうちはベンダーやBIMのコンサルタントが開催する講習会に参加して基本的なことを学ぶほうがよいでしょう。最初の講習費用としては2日で5万円程度と考えておけばよいでしょう。

導入のコスト例

BIM導入にかかる費用は目的によって異なりますが、BIM担当者1名、BIMオペレーター1名、モデル作成を社外協力会社に依頼した場合の初期導入を例に紹介しましょう。

イニシャルコストは約100~200万円と言うところですが、他にBIMモデル外注費用、BIMオペレーターの人件費(1日4~6万円/人)、モデル作成外注費がかかります。また導入して2年目からは保守料などのランニングコストに初期費用の20%程度が必要になります。

導入における注意点

BIMソフトには様々な種類があり費用や支援業務内容も色々あります。BIM導入時には業務内容を整理し必要条件をハッキリしておく必要があります。またライセンスの違い(期間、永久)、自社でアカウント数はいくついるのか、アカウント数ごとに費用が必要か、いくつまでなら同額なのかといった条件や制限なども確認するようことも重要です。

BIMソフトのライセンスにはスタンドアロン型とネットワーク型があります。設計者が数人しかいない場合はスタンドアロンで十分ですが、設計者が数十人いる場合や外部と共同作業を行う場合はネットワークライセンスが必要となります。

BIMソフトの導入は急速に進んでいる

2020年度に建設関係者480人に行った調査(※1)にて56.4%が勤務先でBIMを導入していると回答されているように、BIMの導入は急速進んでいます。 BIM導入済みの286の設計事務所においては、65.9%が「効果があった」とし、プレゼン力の向上、ミスの減少、時間短縮などの実感も得られています(※2)。
代表的なBIMソフトやおすすめの連携ソフトもまとめていますので、検討してみてはいかがでしょうか。

※1…参照資料:2020年度BIM活用実態調査レポート(日経BPコンサルティング) (https://damassets.autodesk.net/content/dam/autodesk/www/apac/pdf/bim-report-final.pdf)
※2…参照資料:日本建築士事務所協会連合会 BIMと情報環境ワーキンググループ「建築士事務所のBIMとIT活用実態にかかわる調査 報告書(2019)」(https://www.njr.or.jp/pdf/BIM_report_web.pdf)

代表的なBIMソフトや
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