BIMソフトを導入していても、Revitで大まかな図面を書いておいて、細かい図面は慣れた2DCADで作業するというように併用しているケースもまだ多いようです。ここでは、2D CADとBIMソフトを連携する例を紹介します。
Autodesk社のAutoCADと同じAutodesk社のBIMソフトRevitは併用できます。 相互運用性によって、AutoCAD で開始したプロジェクトも含め、すべてのプロジェクトで用意にBIMを活用できます。 Autodesk社より、RevitとAutoCADを連携して使用する方法が公開されていますので、資料の概要を抜粋、紹介します。
※参照元:Revit と AutoCAD の連携ガイド(PDF)
http://bim-design.com/catalog/img/fy15-aec-test-drive-bim-interoperability-guide-ja.pdf
資料では詳細を操作画面の画像とともに紹介されています。
詳細はこちらをご確認ください。
Revit と AutoCAD の連携ガイド
http://bim-design.com/catalog/img/fy15-aec-test-drive-bim-interoperability-guide-ja.pdf
ここで紹介しているBIMソフト「Autodesk Revit」について公式サイトでもっと詳しく見る
BIMで完成度を上げてJw_cadへエクスポートして仕上げる
BIMでとにかく形にして、断面を切り出してJw_cadで加筆修正して2D図面として仕上げる――など、
2次元CADとBIMをうまく使い分けしたり、併用しながらBIMの1本化を目指したり、自社や案件に合った方法でBIM活用を進化させている企業や設計事務所も多いようです。
ここでは福井コンピュータアーキテクトの公式サイトで紹介されているJw_cadとGLOOBE、J-BIM施工図CADの併用事例をご紹介します。
福井コンピュータアーキテクト株式会社 建築事例サイト スタラボ
広島市下岸建設の事例
https://archi.fukuicompu.co.jp/architectstylelab/info/102
下岸建設は2016年にBIMソフトとしてGLOOBEを購入し、本格的なBIMの導入と活用を開始しました。
わかりやすく使いやすいという点、日本の法規に対応している点などがGLOOBEを選んだ理由だそう。
下岸建設は土地購入から企画、設計、提案まで行うため、日本の法規に基づくボリューム検討など、精確さとスピードを求められる作業が日常的に発生しています。このことからも国産BIMソフトであるGLOOBEがピッタリだったのです。
導入後、即座に全てをBIMに切り替えるわけにはいかず、実務とバランスを取りながら取り組んでいったのだとのこと。 GLOOBEのためにWindows環境も用意しつつもMac環境も残したまま、GLOOBEだけでなく従来使っていたCADも併用する形で運用を進めたそうです。
約5年が過ぎ、GLOOBEによるBIMと従来式の2D設計を組み合わせた独自の設計スタイルはが定着。ただ、実務においてはGLOOBEはボリューム計算など一部の機能しか活用できていないのだとか。
実際に活用が始まるのは分譲マンションの計画立上げの時。候補となる土地が出てきたらまずGLOOBEでこれをトレースし、メッシュ状の鳥籠やブロックモデルによるボリューム検討を実施。
逆日影や斜線計算、天空率や逆天空など、GLOOBEのさまざまな機能を駆使して、法規制内で最大ボリュ-ムを取るために検討していきます。CADでは、少し複雑なものは3日程かかっていたものが、GLOOBEでは1日もかからなくなったそうです。
また、3Dモデルから平面図やパースを生成してプレゼンテーションに用いたり、建具表を作成したり、3Dモデルから数量を拾って概算積算も行うようになったそうです。
2018年、施工の現場でのBIM活用を目指してJ-BIM施工図CADを導入。施工図作成の負担軽減が当面の目標なのだそう。
現場の技術者がJ-BIM施工図CADを用いて躯体モデルを作成。そこから切り出したデータを元にJw_cadで加筆して施工図を作成。BIM活用シーンの拡大も現在進行形だそうです。
詳細な記事はこちらから
福井コンピュータアーキテクト株式会社 建築事例サイト スタラボ
https://archi.fukuicompu.co.jp/architectstylelab/info/102
ここで紹介しているBIMソフト「GLOOBE Architect」について公式サイトでもっと詳しく見る
2020年度に建設関係者480人に行った調査(※1)にて56.4%が勤務先でBIMを導入していると回答されているように、BIMの導入は急速進んでいます。
BIM導入済みの286の設計事務所においては、65.9%が「効果があった」とし、プレゼン力の向上、ミスの減少、時間短縮などの実感も得られています(※2)。
代表的なBIMソフトやおすすめの連携ソフトもまとめていますので、検討してみてはいかがでしょうか。