IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際の経費の一部を国が補助するというものです。ITツールを導入することによって、それぞれの事業者が自社におけるニーズや課題を解決して業務効率化し売上を向上をサポートすることを目的に行われています。
令和2年度第3次補正から、これまでの通常枠(A・B類型)に加えて低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)が追加されています。
【通常枠(A・B類型)】
費用の1/2の金額、最大450万円が補助され、様々な業種や組織形態が対象となります。
【低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)】
補助率は費用の最大2/3の金額で最大450万円が補助され、複数プロセスの非対面化や業務の更なる効率化を目的としている事業が対象となります。※新型コロナウイルス感染の中でビジネスモデルへの転換に向けた労働生産性の向上や非対面化に取り組む中・小規模事業者等に対し通常枠(A・B類型)より補助率を引き上げ優先的に支援されます。
補助対象は中小企業・小規模事業者です。具体的には資本金3億円、従業員300人以下の製造業・建設業・運輸業、資本金1億円、従業員100人以下の卸売業、資本金5,000億円、従業員300人以下のサービス業、資本金3億円、従業員300人以下のソフトウエア業・情報処理サービス業、資本金5,000万円、従業員300人以下の医療法人・社会福祉法人・学校法人、従業員200人以下の旅館業、従業員5人以下の商業・サービス業、従業員20人以下の宿泊業・娯楽業などとなっています。
【対象ITツール】
補助対象となるITツールはIT導入支援事業者があらかじめ事務局に登録して認定を受けたITツールです。
【申請方法】
1.IT 導入補助金サイトにある「IT導入支援事業者・ITツール検索」でIT導入支援事業者と導入したいITツールを選択
2.「gBizIDプライム」アカウントの取得(ID発行までの期間は2週間程度)
3.独立行政法人情報処理推進機構(IPA)実施の「SECURITY ACTION」で情報セキュリティ対策に取組む宣言をして宣言済アカウントIDを取得する
4.IT導入支援事業者と事業計画を策定する
5.IT導入支援事業者から招待を受けた「申請マイページ」に必要事項を入力し交付を電子申請する
IT 導入補助金の申請案内はBIMソフトのメーカー各社のサイトにも掲載されているので参考にしてください。
・ArchiCAD:GRAPHISOFT_IT導入補助金2021(https://graphisoft.com/content/uploads/sites/4/2021/08/GRAPHISOFT_IT導入補助金2021_3次_0805.pdf)
・Revit:オートデスク公式でのIT導入補助金に関するお知らせ(https://www.autodesk.co.jp/campaigns/it-hojo-2021)
・GLOOBE:福井コンピュータアーキテクト公式でのIT導入補助金に関するお知らせ(https://archi.fukuicompu.co.jp/feature/hojokin.html)
※平成3年度の4次締切分は11月中となります。(参照元:IT補助金2021 https://www.it-hojo.jp/schedule/)
国としてBIM導入を推進する中で、今後も補助金が適用されることが予想されます。令和4年の募集情報についてはIT導入補助金公式サイトを参照してください。
参照元:平成3年度IT導入補助金サイト(https://www.it-hojo.jp/)
2020年度に建設関係者480人に行った調査(※1)にて56.4%が勤務先でBIMを導入していると回答されているように、BIMの導入は急速進んでいます。
BIM導入済みの286の設計事務所においては、65.9%が「効果があった」とし、プレゼン力の向上、ミスの減少、時間短縮などの実感も得られています(※2)。
代表的なBIMソフトやおすすめの連携ソフトもまとめていますので、検討してみてはいかがでしょうか。