CADが二次元から三次元モデルを作成するのに対し、最初から三次元モデルが作成できるBIM。便利なツールであるBIMはフリーソフトで利用できるのでしょうか。
ここでは、BIMのフリーソフトはあるのか、無料で利用するためにはどのような方法があるのかなど、BIMのフリーソフトについての情報をまとめました。
BIMは導入コストが高額になるため、無料で利用できるフリーソフトがないか探す方も多いと思います。しかし、結論から言うと現状、BIMにフリーソフトはありません。
ただし、様々な方法でBIMを無料で使用してみることはできます。後述にて解説していきますので、ぜひチェックしてください。
BIMソフトには、学生や教員を対象に無料で使えるソフトがあります。
Autodeskでは、教育期間限定ライセンスを取得することでAutodeskの製品・サービスを利用できます。
Autodeskの製品であるBIM用のツールを使用して建物の計画や施工・管理を行うソフトや、BIM統合の構造解析・建築基準適合性検証ツールなどを1年間限定ではありますが、無料で使用できるのです。
また、このライセンスは利用資格を満たす間は更新して利用できますので、学生でいる間、教員である間は引き続き無償アクセスが行えます。
Graphisoftにも教育版ライセンスがあります。こちらもAutodeskと同様に学生、教員を対象として無償でArchicad教育版の利用が可能です。
こちらは登録後すぐに30日間有効なライセンスが発行されますが、継続利用を希望する場合には別途1年間有効なライセンスを申し込む必要があります。
教育機関の研究室や教室の場合は、代表者が登録することで2年間有効のライセンスが提供されます。
BIMソフトには無料体験版がある製品があります。ただし、BIMの無料体験版は期間限定となっており、永続的に使用できるわけではありません。
代表的なBIMソフトを取り扱っている会社ごとの有効期限について見てみましょう。
期限が過ぎた後も利用を継続するのであれば、ライセンスを購入しなければいけません。
ちなみに、各社のライセンス費用は以下の通りです。
BIMは導入に高額な費用がかかりますので、導入後に思っていたものと違った、となるのは困ります。
無料体験版を使用してみることで使い勝手や実際のパフォーマンスについて体験することができます。
無料体験版は有効期限がありますので、その期間を有効活用しましょう。体験中に使用する中で問題点を抽出、導入前に問題点を解決するためにどうすれば良いのかを考えることもできるでしょう。
また、製品ページには動作環境について紹介していますが、本当に現在の環境できちんと動作するのか、無料体験版を使うことできちんと確認することも大切です。
2020年度に建設関係者480人に行った調査(※1)にて56.4%が勤務先でBIMを導入していると回答されているように、BIMの導入は急速進んでいます。
BIM導入済みの286の設計事務所においては、65.9%が「効果があった」とし、プレゼン力の向上、ミスの減少、時間短縮などの実感も得られています(※2)。
代表的なBIMソフトやおすすめの連携ソフトもまとめていますので、検討してみてはいかがでしょうか。